【第12話】ツーリング編: ChristchurchからBlenheimまでの移動 (前編) (2012年2月13日の出来事) [海外ツーリング(ツーリング編)]
第12話は、「ツーリング編: ChristchurchからBlenheimまでの移動 前編」 で、記念すべきツーリング第1日目の報告です。
ツーリング第1日目はChristchurchからBlenheimという小さな町まで移動しました。今回はその第1日目の前半ということでBlenheimまでの途中でChristchurch郊外までを報告したいと思います。
第1日目のGPSログです。以下の図に示しますように南島を反時計回りに進みました。
走行距離 : 321km
出発地 : Christchurch
到着地 : Blenheim
前回お話したようにエンジン始動時の小トラブルは有りましたが、カルネ通関やMAF検疫やWOF車検や車両登録も非常にスムースに終了してNZ公道を走行できる状態となりました。
後はエンジンを始動してアクセルを開けるだけで出発できます。何とも表現しがたい充実感に満ちた瞬間でした。
走り出した時の自分のオートバイのアクセルを開放し、異国の地を駆り出した時の高揚感は鮮明に記憶に残っています。多分一生記憶に残る瞬間というのはそんなに数多くは無いはずですが、この瞬間はその数少ない瞬間でした。
(この時、初めて一人でツーリング出発した際の高揚感を思い出していました。学生の頃の1993年の春にジェベル200で札幌から支笏湖までの初ツーリング出発時の高揚感を。。。今でも忘れられません。同じ高揚感をまた味わえるとは思いませんでした。)
車載カメラ (DRIFT HD)でほぼNZツーリング全工程にわって動画を撮影しました。なのでこのブログはその動画を元に臨場感にあふれた画像を皆様にお届けできると思います。
大げさですがバーチャルにNZツーリングしているような感覚を味わえるようにと、あえて写真を沢山使ってツーリング編は進めてまいりたいと思います。
では、出発です。。。。 エンジンを始動します。
走り出したまさにその瞬間です。
いろいろお世話になったエージェント業者様の敷地内を徐行します。
やっとNZ公道へ出ることができます。 学生時代に海外ツーリングを思い立ってから実に20年越しに夢が実現します。長い準備期間を経てやっとここまで辿り着きました。
ここに至る道は長く、Long and winding roadでした。。。。。
NZ公道へ出ました。。。。。 感動の瞬間です。 あいにく小雨が降っています。
左折して幹線道路であるMoorhouse Aveに出ます。
Moorhouse Aveです。 Christchurchの中心を走る幹線道路です。
海外ツーリングしている実感がふつふつと沸き、この時点で恥かしながら涙腺が緩みだし。。
Moorhouse Aveを走りながら、恥かしながら号泣に近い状態でした。。。。
町の中心部(City Center)方面の道路標識です。
交差点を左折します。
安全確認して、左折します。
Montreal Stに入りCity Centerへ進みます。
カラフルなバスですね。
Montreal StをCity Centerへ向けてどんどん進みます。
ロンドンバスみたいな観光バスですね。
City Centerを駆け抜けます。
City Centerは被災地でもあります。 前々回にご紹介した被災地を駆け抜けます。
改めてChristchurchの一日も早い復興をお祈りします。
まだ復興が進まない区域です。。。 複雑な気分で駆け抜けます。。。
この立派な石造りの建物も被災されたままの状態です。。
さらに進みます。
おっ。。赤のホンダCityですね。
このCityは日本ではもうなかなか走っているのは見かけませんね。NZではこのように日本では見かけなくなった車が沢山走っていました。NZ人はモノを大切にするのですね。
自分のモトコンポを思い出します。
さらに進みます。
道に迷い..... 一旦停車してGPSで確認します。
よっこらしょと 転回して。
元の道に復帰します。
AAオフィスです。日本のJAFさんに相当する機関です。
本当はここでThird Party保険(任意保険)に入るはずでしたが、以前ご紹介したようにNZフルライセンス免許が必要なので断念しています。
ここで左折して
あれれ。。
この道でよかったかな~っと、 再び一旦停止してこの道で正しいかGPSで確認します。
しばらく走ると雨が止んできました。 Christchurchを抜けて郊外に出ました。
どんどん郊外の道路を進みます。
だんだん雨が上がってきましたよ。
とてもひろい空ですね。 北海道を走っている感じです。
ひたすら走ります。
さらに走ります。
まだまだ走ります。
どんどん走ります。
Kaiapoi(Christchurcから20km程北上した辺り) の標識です。
NZの地名は1800年代のヨーロッパからの入植者につけられた地名と、Kaiapoiのように原住民であるマオリ族によってつけられた地名の2種類があるようです。
これは北海道と同じですね、明治維新以降に内地から入植した日本人がつけた日本地名とアイヌ地名の2種類が存在するのとまったく同じです。例えば新十津川/新篠津/伊達は入植者が内地の故郷にちなんで付けた日本地名でで、アイヌ地名はニセコ/真狩/札幌/音威子府/発寒/琴似などがありますね。
北海道のアイヌ地名とまったく同じでKaiapoiはいかにもマオリ地名ですね。 改めてマオリ地名を見るとはるばるNZにきたなと実感が沸きます。
700m左に休憩所がありますよ、という標識です。
ここで車線が狭くなります。
片側2車線からこのように対向2車線に道幅が狭くなります。 かなり狭いです。この狭い道をNZドライバーは100~130km/hで飛ばします (汗)
相対的には約200~250km/で すれ違います。。 しかも直ぐ横です。。。
これくらいのトラックなら別に問題ないのですが。。
しばらく気持ちよく走り。
大きなトラック (2両編成)と至近距離ですれ違います。 結構とばしています。
すれ違った瞬間にすごい突風に襲われました。 身体がのけぞりそうになり転倒しかかりました。(汗)
危ないところでした。
なんとか転倒を免れて、路肩に停車します。
その横を大型トラックがバビューンと通過します。 怖いです。(結局最後は慣れましたが)
その場で朦朧とします。
さあ気を取り直して再び走り始めます。
古いレンジローバーでしょうか?
Pictonまであと317kmです。
大型トラックが見えてきました。ここで心の準備をします。
また大型トラックとバビューンとすれ違い、至近距離で突風に襲われます。
身を屈めてやり過ごします。
さらに進みます。
Woodendという小さな町(村?)に入ります。 50km/hまでスピードを落としてね、ということですね。
近くに学校があるので通学する子供に気をつけてね~ ということですね。
ゆっくり走ります。
町をゆっくり走ります。
おっ、 ガソリンスタンドが見えてきました。
そういえば横浜でガソリンを入れて以来、給油していません。 残量はまだありますが。 この先のスタンドが何キロさきにあるかわからないので寄りましょうか。
NZは自動車がないと生活できない国です。 よってガソリンスタンドは沢山ありますので、 この後ツーリングを進める上で困ることはありませんでした。 相棒のジェベル250XCは17リットルも入るので航続距離が500km以上もあり安心でした。
たしか日曜に閉店しているガソリンスタンドが結構あり、 航続距離が短いバイクでNZを走られるかたは日曜は要注意かもしれません。
給油していきましょうか。
よいしょっと右折して。
スタンドに入ります。
はて、レギュラーとハイオクと軽油どのレーンにはいればいいのでしょうか?
左側レーンにはいってみましょうか。
給油してます。
見慣れない国際ナンバーを見たからでしょうか、NZおじさんが、 どこから来た? と話しかけてきます。
自分のバイクを日本から持ち込んでNZ南島一周ツーリングをすると説明しています。
NZのみなさん、最初は一様に驚き(または呆れる人も)、そして感嘆し、そして激励 してくれます。
日本の地震はどうだったとか色々聞かれたりして、このおじさんと会話をしました。
給油も終えてガソリンスタンドを出ます。
さっきのNZおじさんの車ですね。
町をでれば100km/hで飛ばしていいよって... いう標識です。 やはり道狭すぎでしょってツッコミを入れたくなります。
Pictonまであと313kmです。
ひたすら走ります。
おっ、BMW 1200GSですね。パニアケースをつけた本格ツーリング仕様ですね。 このライダーとはすれ違っただけでしたがぜひお話がしてみたかったです。
以上、第一日目の途中で、Christchurchから郊外に出たところまでをご紹介しました。 なんだか淡々としたツーリング実況中継となってしまいましたが 臨場感がありNZツーリングしている雰囲気が味わっていただけたかと思います。
いかがでしたでしょうか。
次回の第13話は、第1日目の続きを報告します。 Blenheimに向かって走るにしたがって天候も回復して美しい風景がひろがっていました。