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【第21話】ツーリング編: InvercargillからTe Anau湖までの移動 (2012年2月19日の出来事) [海外ツーリング(ツーリング編)]

 
 
皆様、半年間もブログ更新怠り大変申し訳ありませんでした。

このブログを御覧の皆様は、海外ツーリングに興味がある方々、又は、海外ツーリング経験された方々のどちらかと思います。私自身も1992年にバイクに乗り始めてから「いつかは自分のバイクで海外を走りたい!」と思い続けながら、北海道での学生生活を終えて、関東方面で就職をしてから約20年も経っていました.... そこで、今しかないと一大決心して2012年2月に自分のバイクを横浜からニュージーランドへ一時輸出してNZ南島一周を実行した記録が、このブログです。

本ブログの最初に冒頭で申し上げたとおり、本ブログを綴ることで海外ツーリングを実行してみようと思われる方が1人でも多くなることを祈って綴った記録であります。

では、ブログ更新を再開いたします。皆様今後ともよろしくお願いいたします。



第21話は、「ツーリング編: InvercargillからTe Anau湖までの移動」で、ツーリング第7日目の2月19日の出来事の御報告です。

前回は、Wanakaから南島南端の町のInvercargillまでの移動を御紹介しました。天候にはあまり恵まれませんでしたが、体調もすっかり回復してWanaka郊外にあるWarbirds & Wheelsという博物館を訪れたり、Queenstownを訪れたりと印象深い日でした。

今回は、Invercargill観光とTe Anau湖までの移動を御報告します。Invercargillでは、以前から是非訪れたいと思っていた場所が2箇所有り、今回のNZツーリングでやっと訪れることができました。

では、始めましょうか。2月19日は以下に示すルートを辿りました。



第7日目のGPSログです。 
 
  走行日   : 2012/02/19
  走行距離  : 約228 km 
  走行時間  : 約11時間40分 
  出発地    : Invercargill 
  到着地    : Te Anau


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2012年2月19日の出発の朝です。モーテルを出発します。
 

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Invercargill市内をしばらく走り、ある場所に到着しました。E Hayes and SonsというInvercargillにしかない小さな小さな工具店です。(http://www.ehayes.co.nz/) やっと横浜から到着です。

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皆さんこの流線型をした美しい乗り物が一体何だか分かりますでしょうか? これ実はオートバイなのです。実に美しいバイクです。一見するだけで速いバイクと分かります。そのはずです、このバイクはInvercargill出身のバート・マンロー(Burt Munro)氏が、1967年に米国ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツ(260平方キロにも及ぶ塩湖の跡にできた平原)にて1000cc以下のオートバイ陸上速度記録時速295.44kmを樹立したバイクなのです。この記録は現在も破られていないとのことで、世界最速のバイクです。ものすごーいバイクなのです。
 
この工具店にはこの有名なオートバイが展示されており、はるばる日本から訪れた理由はこの特別なバイクを是非見たかったからなのです。
 
これがそのバイクです! 

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カウルをはずすとこんな感じ。拍子抜けするほどシンプルな構造です。しかも前輪はドラムブレーキ、サスペンションは前輪のみで後輪にはサス無し。ローテクの塊ですが、紛れも無く世界最速のバイクです。

 
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エンジンはこんな感じ。シンプルですがとても美しいエンジンです。エンジン設計から部品製造までバート・マンロー氏の自身の手によるものというから驚きです。究極のDIYですね。

 
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さらに驚きは、このバイクの原型が1920年式の米国インディアン社製スカウトという戦前車種がベースとなってることです。バート・マンロー氏は、この100km/hも出せないようなインディアンをコツコツと自分で改造して、世界最速のインディアンにまでチューンアップしたのです。ただただ敬服です。実車をやっと拝見できて感無量です。
 
 
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この方がバート・マンロー氏です。決して若くはない方ですね。御歳60代後半でこのバイクで世界記録を樹立しています。すごい方です。
 
 
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このバート・マンロー氏に興味を持たれた方は、同氏をモデルにした映画「世界最速のインディアン」を御覧になることをお勧めいたします。心温まる素晴らしいロードムービーです。映画のパンフレットとスチール写真です。
 
 
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バート・マンロー氏に敬意を表した、Burt Munro Challenge杯というレースが2009年に行われたようですね。その時のポスターです。
 
 
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店内にはバート・マンロー氏が製作した部品が展示してありました。エンジンのピストン、クランクシャフト、カムシャフト、スプロケット、放熱フィン、シリンダー等々。バート・マンロー氏が試行錯誤した苦労が手に取るようにう分かります。多分失敗した部品なのでしょう、Offerings to the God of Speed (スピードの神へのお供え物)なーんて茶目っ気のある方だったことが分かりますね。
 
 
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「世界最速のインディアン」を見るために、世界各国から大勢の方々がこの小さな工具店を訪問されているようです。私もこのノートに記帳して足跡を残しました。
 
 
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E Hayes and Sons工具店を後にします。そういえば前回オイル交換をしてから1000km以上走っているので、Invercargill市内のSuzukiディーラーを訪問しました。あいにく休業日でした。仕方ないですね。
 
 
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次に、Invercargill市のさらに南側にあるOreti Beachを訪れました。何キロも続く硬くしまった砂浜が続いており、車やバイクで走ることが許可されている砂浜です。バート・マンロー氏も当時この砂浜でオートバイの走行テストを実施したそうです。映画「世界最速のインディアン」撮影でもこの砂浜が何度も登場しています。

 
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こんな感じの砂浜です。
 
 
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この海の向こうには南極があります。
 
 
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しばらくOreti Beachを眺めたり、記念写真を撮ったりして過ごします。

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このOreti Beachでカナダから来た海外ツーリングライダーと出会いました。
 
 
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カナダ人ツーリングライダーとの記念写真です。彼といろいろお話をしました、就労ビザをわざわざとってバイクをNZで購入して半年間のNZツーリングをしているそうです。
 
半年あればNZを隅々まで走ることができそうです。羨ましい限りですね。

 
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勿論、愛車ジェベルでOreti Beachを走りました。スズキ株式会社さん...「世界最速のジェベル250XC」です(笑)。
 
 
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では、Oreti Beachを後にします。
 
 
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ひたすら北上し、夕方にはTe Anau湖に到着しました。静かで美しい湖です。
 
 
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ここでも飛行機ネタですが...  セスナ・エアクラフト・カンパニー社の水上セスナが湖上に佇んでいました。 とてもい美しい機体です。
 
 
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夕日をバックに。

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以上、第7日目の御報告で、InvercargillからTe Anau湖までの移動を御紹介しました。 この日は以前から是非訪れたいと思っていたバート・マンロー氏ゆかりの場所を訪れることができて大変印象深い日でした。
 
次回の第22話はTe Anauから世界遺産にも登録されているMilford Soundまでの移動を御紹介したいと思います。
 
 
 
 
 
 


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